プレゼントにまつわる幸せ

先日、とてもお世話になった方が退職されました。
半年前まで2年ほど一緒に仕事をしていたのですが、私の担当が変わり、
時折ビル内で顔を合わせて挨拶することはあっても、仕事を一緒にすることは全くなくなっていました。


その方の本当に尊敬するのが、どんなに自分の仕事がたくさんあって忙しくても、
私が質問したりしたときの声の調子がいつも明るかったところでした。
2年半前、いなくなってしまう担当者から1か月で怒涛の引継ぎを受けたのですが、
初めて関わる業務、システムを1か月で理解しきれるはずもなく、
初めの2,3か月はその方に問い合わせまくって何とか仕事をできているような状態でした。
チームリーダーで担当者レベルの作業をされている方ではないので、
そんなの知らないよ、とか初歩的すぎる、とかイライラされてもおかしくないくらいの
質問ばっかりしていたと思うのですが、その方はいつでも明るい声の調子で問い合わせに応じてくださり、
それが本当に安心しました。

退職されると知って、もう担当が変わってしまったけど絶対にもう一度感謝を伝えたいと思い、
何かプレゼントを持ってご挨拶に伺おうと思いました。
「もう担当が違うし、そもそも所属の会社が違うからあんまり重たくならないように、形に残るものでなくお菓子にしようか。」
「そういえば以前夜勤で雑談したとき、サンリオがお好きと言っていたっけ。キキララが特にお好きと言っていたような。」
「サンリオストアに行ってみようか、パッケージにキキララがいるものとか・・・ちょっとした食玩なら重くならないかなあ。」
いろいろ考えて仕事帰りに遠回りしてサンリオストアに寄ってみたり、
でもキキララがパッケージにいなくて大きめのスーパーをはしごしてみたりして、
納得のいくプレゼントを用意することができました。

当日、思いがけず仕事が立て込んでしまって時間が危なかったのですが、何とか5分ほど時間を見つけて
ご挨拶に伺うことができました。感謝の気持ちを伝えて、プレゼントもお渡しできました。
ちょっと子供っぽいプレゼントになってしまったかしらと反応が不安だったのですが
その方は「サンリオ好きなの!うれしい!」といつものように明るい声で喜んでくださり、
じんわり温かく嬉しい気持ちになりました。


私はプレゼントは渡す側の自己満足だと思っていて、相手の反応を期待するのは違うと思っているのですが
やっぱり喜んでもらえて笑顔を見せてもらえて、とっても嬉しかったです。
渡す相手のことを考えて喜んでもらえそうなものを考える、
そのものを手に入れるための行動をする、言葉と行動で感謝を伝える、
プレゼントを渡すまでの過程のすべての瞬間に自分らしさがあったのも幸せでした。
そう思える自分が好きだし、自分が好きな自分に近づく行動ができたのも嬉しい。
プレゼント選びを通じて、いつも低空飛行の自己肯定感が爆上がりしたのでした。